ホワイトニングの市場と大切なこと。〜執筆しています
近年、セルフホワイトニングサロンは急増しています。しかし、できては閉店し、できては閉店し、という事実がないわけではございません。通っていたサロンさんが無くなってしまったら悲しいですよね。そうならないように業界全体の技術の向上を僭越ながら5年間歯と向き合ってきた私達が歯への向き合い方をもっと近くにできればと執筆しております。
ここでは、要約したものを投稿いたします。
まずは調査会社:WHITENINGSIKA合同会社様参 照のこちらの結果をご覧ください。 こちらは2025年最新版で、女性313名、男性187名へのアンケートを取った結果となります。
新型コロナウイルス流行期には、多くの人がマスクを着用する生活を送りました。マスクで隠れていた口元は人目に触れる機会が少なく、その分ケアを後回しにしていた方も少なくありません。
しかし、マスクを外す生活が戻ると同時に、「自分の歯の色が気になる」という意識が一気に高まったのです。実際にセルフホワイトニングに関心を持つ人は年々増加傾向にあり、口元の美しさが第一印象を左右する大切な要素として注目され始めています。
当サロンの実感として、2020年のオープン当初はホワイトニング経験者が約3割でした。その後、コロナ収束後には4割、そして2025年現在では約6割にまで増えています(歯科ホワイトニングを含む)。
一方で、全国調査のデータでは経験者は35%、未経験者が65%。つまり、まだホワイトニングを体験していない人が多数派であり、日本には大きな潜在市場が残されていることが分かります。
「ホワイトニング=若い世代」というイメージを持つ方もいますが、実際には30〜40代を中心に幅広い年齢層が利用しています。特に当サロンでは50代以上のお客様も多いのが特徴です。
他の美容施術(ネイル・まつ毛・スキンケア・脱毛など)に比べ、ホワイトニングは後回しにされやすい傾向があります。しかし、笑顔になった時に最も目立つのは口元。今後は「最初に選ばれる美容」として、ホワイトニングの優先度はさらに高まっていくでしょう。
ホワイトニングを始める理由は「歯の黄ばみが気になったから」という自覚的なものが多いですが、それだけではありません。
ホワイトニング未経験者に「興味があるか」と尋ねたところ、86%が「興味がある」と回答しました。つまり、「まだやったことはないけれど気になっている」層が圧倒的多数です。
アメリカでは「白い歯=マナー」とも言われます。日本においても今後、白い歯がスタンダードとなり、笑顔の美しさや自信を支える大切な要素になるでしょう。
セルフホワイトニング業界はかつて「ブルーオーシャン」と呼ばれていましたが、近年は参入サロンが急増。2025年1月時点でホットペッパービューティーには6,000件以上の掲載があり、同年4月のビューティーワールドジャパンでもホワイトニング関連のブースは大盛況となりました。
市場は拡大を続ける一方で、競合も増え、差別化と効果の実感がますます重要となっています。実際、美容サロンの閉店率は1年以内で60%、3年以内で90%、10年以内で95%。セルフホワイトニングサロンはさらに高い閉店率といわれ、経験不足や効果の乏しさから撤退する例も少なくありません。
私たちが目指すべきは、単なる「サロン数の増加」ではなく、確かな効果を提供し、お客様の満足度を高めることです。そのためには常に学び続け、正しい知識と技術を持ち、信頼される施術を行うことが不可欠です。
ホワイトニングの市場は今後も拡大していきますが、その未来を支えるのは「本物の技術」と「お客様への誠実な姿勢」であることを忘れてはいけません。