セルフホワイトニングのイメージと現実
セルフホワイトニングと聞くと、多くの方が次のようなイメージを持たれているのではないでしょうか。
しかし、残念ながら「儲かりそう」という考えだけで参入すると、むしろ失敗のリスクが高まります。実際、美容サロン全体の閉店率は1年以内で約50%、3年以内で約90%と非常に高く、セルフホワイトニングサロンはさらに閉店する割合が大きいのが現実です。
大前提として、ホワイトニングは「白くすることが難しい」美容です。これはセルフに限らず歯科ホワイトニングでも同じです。歯の個性(=白くなりやすさ・なりにくさ)があり、知識と経験が不可欠です。
実際に歯科医院でも導入後にやめてしまうケースがありますし、開業当初に先輩サロンから「白くならないからやめた方がいい」と忠告を受けた経験もあります。
さらに「放っておけば白くなる」「簡単に儲かる」というイメージのまま、安易にジェルやライトを導入しても、効果が出ずにお客様をがっかりさせてしまいます。良い機材を使っていても、研究や実践を重ねなければ白くできないのです。そのため「白くならないからやめる」というサロンが多いのが現実です。
もう一つの理由は、セルフホワイトニングが「即効性を求められるサービス」であることです。
脱毛では効果が出るまでに時差があり、痩身は複数回通うことが前提ですが、ホワイトニングはその場での効果を実感していただけなければなりません。
「初回で白くなった!」という実感がなければ契約にはつながらず、2回目・3回目でも効果を感じられなければリピートも難しいのです。さらに、飲食による色戻りや定期的なメンテナンスが必要であることを知らないお客様も多く、正しい説明と継続的なケアの提案が欠かせません。
この難しさを理解しないまま新規集客に依存してしまうと、サロンは簡単に閉店へと追い込まれてしまいます。
ここまでの内容を読むと、「セルフホワイトニングはやめておいた方が良いのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、この教科書には私たちが5年間の実績と経験の中で培ってきたノウハウが詰まっています。皆様が正しい知識を身につけ、お客様を笑顔にできる近道としてお役立ていただければ幸いです。
大前提として必要なことは多々ありますが、その中から選択し、自分だけの「特別なサロン」を築き上げていただきたいと願っています。